塗料の種類② ウレタン塗料


塗料の種類②【ウレタン塗料】


今回は、塗料の種類②【ウレタン塗料】
についてご説明させていただきます。

ウレタンは「ポリウレタン」のことを指し、
ウレタン塗料は「ポリウレタン樹脂塗料」
「ポリウレタン塗料」と呼ばれることもあります。

また、塗装箇所としては家の雨樋や破風、
水切りなどの塩ビ・木材・鉄製の箇所によく
使用されます。

ウレタン塗料は外壁以外に家具や車、バイク
などにも使用されているのが特徴です。

いろいろなものの塗装に使えるため、DIYを
する方々にも人気があります。クリア塗装が
できるスプレー系のウレタン塗料もあり、
さまざまな商品の傷の保護や高級感のある
ツヤ出しの用途で使用されています。

反対に、外壁や屋根用としてはやや耐久性が
足りない塗装方法と言えます。



◎メリット

塗料の価格が安い
ひとつ上のグレードのシリコン塗料よりも
1~2割ほど安い価格となっていて、塗膜の
耐久性が10年前後でいいならば、
外壁はウレタン塗装を施すのが最適です。

②塗膜に光沢・高級感がある
ウレタン塗料は光沢のある塗膜になるのが
特徴で、外壁を高級感溢れるツヤ仕上げにします。

③ひび割れしにくい
ウレタン塗料は密着性や柔軟性に優れており、
コンクリートやモルタルなどのひび割れ
しやすい外壁におすすめです。

また、下地部分にひび割れが生じても
塗膜まで影響せず、水漏れを防ぐ効果が
期待できます。

④DIYなど素人でも扱いやすい
ウレタン塗料は柔らかく伸びが良いため
素人でも扱いやすいです。

⑤塗装可能な素材が多い
ウレタン塗料は下地との密着性が高いため
比較的幅広い素材に塗装可能です。

家具や車、バイクなどにもよく使用されます。




△デメリット

劣化が早い

ウレタン塗料の耐用年数は7年~10年程度で、
現在主流であるシリコン塗装の耐用年数
10~15年や、フッ素塗料の15~20年と
比較すると見劣りしてしまいます。

色褪せ、変色しやすい

ウレタン塗装した面は、シリコン、フッ素など
に比べて紫外線の影響による色褪せや変色が
起こりやすいです。
特に黄色く変色する「黄変」が起こりやすいと
言われています。


③汚れが付着しやすい

ウレタン塗料は、シリコン塗料やフッ素塗料に
比べてに汚れがつきやすいです。特に艶消し
タイプは汚れが目立つので注意しましょう。

ライフサイクルコストの悪さ
アクリル塗料の耐用年数は7年~10年程度で
よりグレードの高いシリコン塗料やフッ素塗料
と比べると頻繁な塗り替えが必要になります。

長く住むお家の場合は何度も塗り替えをする
トータルコストを考えるとあまりおすすめ
できません。


♢ポイント

ウレタン塗料は柔軟性があり、塗装した素材
との密着度が高く、光沢が強く、塗装面は
艶のある仕上がりになります。

また、ウレタン塗料は下地との密着性が高い
ため、比較的幅広い素材に塗装可能です。

しかし、外壁や屋根用としてはやや耐久性が
足りないため、耐久性が求められる場合には
シリコン塗料やフッ素塗料を選択することが
望ましいです。


建物の外壁塗装を行う際には、初期費用だけ
でなく、ライフサイクルコストを考慮すること
が大切です。

長期的な視野で見た場合、高耐久性や
メンテナンス性が高い塗料の方が最終的な
コストパフォーマンスが良いといえます。


建物の用途や環境によっても塗料の選び方は
異なるため、知識がしっかりあって信頼できる
塗りの専門家に相談することをおすすめします。



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